
続々と新しいお店が誕生している六本松に、昨年11月オープンしたパティスリー「ravi」。場所は城南線を六本松交差点に向かって進み、右に入った道沿い。新しくできたマンションの1階で、外観からも洗練の空気感が伝わってきます。

営んでいるのは野見山匠さん・邑果さんご夫妻。野見山さんは「ホテルニューオータニ博多」「パティスリー・ジョルジュマルソー」「ANAクラウンプラザホテル福岡」「Nishimura Takahito La cuisine creativite」を経て独立。「ホテルやフレンチなど、さまざまな場所でいろんなシェフから学んだこと活かしたいですね。スタッフや地域の皆様、取引先、生産者さんなど、関わるすべてのみなさんに長く愛してもらえるお店を目指しています」と語ります。


早速気になるケーキを見ていきましょう。定番の「いちごのショートケーキ」(615円)は三温糖を使ったコクのあるスポンジで九州産の生クリームとイチゴをサンド。生地もクリームも甘さ控えめで、イチゴの甘みと酸味がしっかりと感じられます。「同じイチゴでもその日入荷したものによって味わいが異なります。素材の持ち味に合わせて、このイチゴならショートケーキに、こっちはミルフィーユにと加工の仕方を考えます」。パティシエとしての長い経験から生まれる“素材の活かし方”が「ravi」らしいスイーツを生み出しています。季節限定の「和栗のモンブラン」(669円)はさっくさくのメレンゲと無糖の生クリーム、熊本県球磨産和栗をふんだんに使用したクリームとほうじ茶のブリュレを合わせた人気商品。和栗の贅沢な味わいがたまりません。ポーションは全体的にコンパクト。「もう一度食べたい」という幸せな余韻が残ります。


チョコレートダックワーズの生地と、刻んだラムレーズンが入ったラム酒入りムース、キャラメルソースとキャラメル生クリームの相性抜群の「ラムレーズンショコラ」(637円)は個人的にオススメの一品。お酒にも合いそうなちょっと大人の味わいです。また、定番の「カヌレ」(プレーン350円・ショコラ370円)にも野見山シェフのこだわりが。「外はカリッと中はネッチリというのが定番なのでしょうが、うちのカヌレは外はカリッ、中はプリッとしています。ほかとは違う味わいなのでぜひお試しいただきたいですね」とのこと。これは手みやげにも良さそうです。


4席のイートインスペースでは「本日のアシェットデセール」(1,100円)もいただけます。取材当日のメニューは「ピスタチオとイチゴのミルフィーユ仕立て」。軽やかな食感のパイ生地とピスタチオのカスタードクリーム、バニラアイスと合わせたのはバジル風味の泡!巧みなマリアージュに笑みがこぼれます。「アシェットデセールでなければ伝えられない季節感やライブ感を表現したい」とシェフ。これはわざわざ足を運ぶ価値大の味わいです。また、ショーケースに入ったケーキをここでいただくことも可能で、プラス110円でバニラアイスクリームを添えることもできます。

今回紹介したケーキも含め、ショーケースには毎日8~12種類ほどのケーキが用意されています。焼き菓子類も充実しているので、ギフトにもおすすめです。洗練の味わいを体験すべく、ぜひ訪れてみてください。
ジャンル:スイーツ
住所:福岡県福岡市中央区六本松3-6-7
電話番号:092-753-4800
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜
席数:カウンター4席
個室:なし
メニュー:いちごのショートケーキ615円、ジャージープリン345円、ショコラ・フランボワーズ626円、和栗のモンブラン669円、シュークリーム410円、タルト・タタン680円、いちごのピスタチオタルト637円(以上テイクアウトの場合の料金)、本日のアシェットデセール1,100円、コーヒー(ホット/アイス)440円、カフェラテ(ホット/アイス)460円、アールグレイ(ホット)440円
URL:https://www.instagram.com/ravi_patisserie/
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