第692回番組審議委員会を1月21日(火)、RKB毎日放送本社で開催した。
〇番組審議会
<審議委員>出席委員 8名
上妻正典、坂本高志、滝本英明、谷口亮、名村知美、橋本道成、浜田真知子、松藤悟
<放送事業者>
佐藤社長以下 計11名
議題 番組審議 テレビ番組
「独占取材!ピラミッドの常識を覆す3つのカギ 5000年の謎を解く新説とは?」
放送日 12月8日(日)15:00~放送
プロデューサー 鴻上佳彦(テレビ制作部)
編成担当 細谷一希(編成部)
<内 容>
エジプトで最も大きなクフ王のピラミッド。その「最大の謎」とされるのが、一体それが何のために造られたのかという点。これまでピラミッド=「王の墓」というのが考古学の定説とされてきたが、その常識に真っ向から異論を唱えるのが、エジプト考古学の第一人者であり、60年にわたり研究を続ける吉村作治先生。番組では俳優の米倉涼子さんとともに、新説を裏付ける3つのカギを検証してゆく。
1つ目は、ピラミッド内で発見された石棺に関する謎。その大きさや装飾が他の石棺と大きく異なる点が、オープン前の大エジプト博物館での取材で明らかに!?
2つ目は、エジプトの聖地アビュドスの谷とピラミッドの関係。ピラミッドは聖地の谷の大きさや角度を模して作られた可能性が!?
3つ目は、発掘作業が続くクフ王のピラミッド西側の空白地帯。この新発見が続くエリアに隠された秘密とは!?
これらのカギをもとに、ピラミッドにまつわる新たな真実に迫る。
さらに、81歳を迎えた今年も5回にわたりエジプトで発掘調査を行った吉村先生。そのエネルギーの源とは?10歳のときに出会った「ツタンカーメンの墓を発見したハワード・カーターの物語」に魅了され、その後の人生を決定づけた少年時代の想いは、果たして実現するのか…!?
議事の概要
委員からは
・テンポよくメリハリの効いた構成で面白く見ることができた。
・ピラミッド=王の墓という常識・思い込みを払拭させられる内容だった。
・吉村先生の情熱的な語りと米倉さんのリアクションが良かった
・RKBが長年取り組むこのような番組を今後も作り続けて欲しい
と、評価する意見があった。
一方で、
・墓が見つからないまま唐突に終わった印象だった。
・地名、地理をまとめて地図で解説してもらえたらわかり易かったのでは。
・エジプトの王のすごさや違いなどの説明がもっとあってもよかった。
・前半、後半の構成について少し不満が残った。
といった意見があった。
制作者は
・前回の番組の反省を生かして制作した。
・吉村先生のエジプトにかける情熱を伝えるのにも腐心した。
・墓が見つかればまた是非番組として制作してみたい。
と、説明した。